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多可幸
Posted by多可幸
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こんにちは。
訪問ありがとうございます。

松下幸之助さんの「人生心得帖」から親の責任 を紹介します。

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親がしっかりとした生きる姿勢をもつこと、人生観を確立すること。
そこから、こどもに対しての十分な説得力が生まれてくる。


”親になるのはやさしいが、親であることはむずかしい”ということばを聞いたことがあります。どなたが言い出されたのか知りませんが、確かにそのとおりの一面があると思います。そして、その親としてむずかしいことの最たるものが、子どもの躾、教育というものではないでしょうか。
 昔から”三つ子の魂百まで”とか、”鉄は熱いうちに打て”とかいわれますが、お互い人間が一人前の立派な人間として成長していくためには、生まれてから大人になるまでに、人間として大切なことを、しっかり躾けられ教えられるということが、どうしても必要です。人間としての生き方というものは、だれからも導かれずして自然に養われるというものではありません。かつて、インドのジャングルで赤子のときから狼に育てられた少女が発見されて話題になったことがありましたが、少女は狼のようにほえるだけで、もはや人間の生活には戻れなかったといいます。どのような偉人であろうと、やはり子どものうちに人間としての正しい方向付けがされる必要があるわけです。
 そうしたこどもたちに対する方向づけというものは、広くは、その時々に生きる大人全体が果たすべき役割であり責任であるといえましょう。しかし、直接的にはやはり、日々こどもに接している親が、一番おおきな責任を担っています。したがって親であるかぎりは、この責任をこどもに対する躾、教育という形で、どうしても果たしていかなければなりませんが、これがなかなかむずかしい。そのために、昔の商家などでは、自分の子を他のしかるべき店にあずけて教育してもらうといったことがよくおこなわれたわけです。
 私自身も、一人の父親として、その役割を担う立場にあったのですが、振り返ってみると、自分の事業なり仕事に専心してきた結果、こどもの躾、教育についてはすべて家内にまかせきりだったというのが正直なところです。したがって、子どもの躾、教育についてあれこれ言う資格はないように感じますが、自分なりにひとつきわめて大事だと考えていることをあえて述べてみたいと思います。

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それは親自身が一つの人生観なり社会観というものをしっかりもつということです。
 私は親が直感的にこどもに”こうしなさい””こうしたらいけない”といったように教えたり躾けたりすることはきわめて大切だと思います。しかしそれとともに、あるいはそれ以上に必要なのが、このことだと思うのです。親にそういうものがあれば、それが信念となって、知らずしらずのうちにその言動に現れ、そこが子どもに対する無言の教育となっていくでしょう。そういうものをもたずして、いくら口先だけで”ああしなさい、こうしなさい”と言ったとしても、それは何も言わないよりいいにしても、十分な効果があるかどうかは疑問だという感じがするのです。
 ですから、親となった以上は、その良否はむろんあるにしても、何らかの人生観、社会観を自ら求め生み出さなくてはいけないと思います。
 そのことは、もちろん、父親、母親のどちらについてもいえるとおもいますが、やはりどちらにより必要性が強いかといえば、父親の方ではないでしょうか。最近の父親は、私の場合と同様、こどもに接する機会が少ない人がおおいようですが、そういう場合でも、父親に人生についてのそれなりの信念があれば、母親もそれに準じたものをもつようになってくると思います。
 しかし、父親に確たる信念がないと、母親にもそれが生まれにくい。それでは単なる感情的な愛情によって子どもを育てるといった面が強くなるでしょう。もちろん母親としてそういった愛情も大事でしょうが、それだけではこどもも教えられるところが少ないため、欲望が善導されないままに成長してしまうということになりやすいと思います。
 昨今の世の中を見ていますと、どうもこの人生観に弱いものがあり、親自身が迷っている。そこに青少年の好ましからざる姿が起こる一因もあるように思えてなりません。
 価値観も多様化の時代といわれ、それぞれの人生観を確立しにくい時代ではあっても、やはり親自身が日々、みずからの生きかたを求め生み出していかなければならない。そこに、こどもを躾け、教育するという、親としての責任を果たす出発点がある。またそこに、親自らよりよく生きる道があると思うのです。

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多可幸
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