こんんちは。
訪問ありがとうございます。
今回も引き続き「」の中で記載されている心得について紹介します。
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心得・その8
怒る前に、ひと呼吸置く怒りは「第二感情」「なんでこんなことするの!だめじゃないの!」
私たちはこのように、かっとなって子どもに言葉を投げつけてしまうことが、しばしばあります。
怒りの感情は、第二感情といわれています。怒りの前には、びっくりした、悲しかった、ショックを受けた。そうした心の動きがまず先にあるのですが、動揺したり、ころがかき乱されたとき、ひっくり返って怒りの形で出てくるのです。
しかし、本当の気持ちである第一感情は、スローモーションのようにしないと、自分でもはっきりわかりません。怒りの感情が瞬間湯沸し器のように出てしまうことが多いからです。
この第二感情の怒りをいきなりぶつけられると、相手はなぜ怒られたのかわからず自分が否定されたと感じてしまいます。
落ち着いてから、本当の気持ちを伝える 怒りをぶつける前に、ひと呼吸おくこと。
頭に血があがっているなと思ったら、自分の状態を外側から、客観的に眺めてみるのです。 たとえば、小さい子が包丁をもって走り回っていたら、包丁を取り上げて、「だめじゃないか!」ととっさにどなってしまう親がほとんどのはずです。子どもは最初何が起きたか理解できず、声を上げて泣き出すかもしれません。
まず、子どもから危険を取り除くこと。そして自分の気持ちが落ち着いてから、「お父さん(お母さん)は実はさっきびっくりした。危ないと思ったから、どなってしまった。」と本当の気持ち、第一感情を伝えます。
「お前には絶対けがをしてほしくないし、もし転んで包丁が刺さって痛い思いをしたり、お前が死んでもう会えなくなったら、本当にお父さん気が狂うほど悲しい思いをするよ。わかる?」
このように、怒りという第二感情を先にぶつけてしまったなら、あどてそれをカバーすることが大切です。
子どもはなぜ怒られたかわからないし、怖いという不安な気持ちを抱えています。
親が怒った原因がわからなければ、親は自分のことが嫌いだからどなるんだ、自分を責めているんだと、子どもの中でどんどん不安が膨らんでしまいます。
第一感情をしっかりと子どもに伝えることで、子どもは親がなぜどなったのか、その背景を理解することができます。
親は自分を愛しているから、心配していたから、どなってしまったのだとわかれば、子どもは安心することができます。
なぜ怒ってしまったのか、自分に問いかける。自分の第一感情を感じるには、どうなったかあとで自分の中を探ってみることです。
怒りを感じた途端、最初にあった第一感情は一瞬で吹き飛んでしまっていますが、
なぜ怒りを感じたのか?を自分の中に問いかけることを、続けてみてください。 たとえば、「なんでこんなことするの!だめじゃないの!」とどなってしまったとき、先にどんな感情があったのか。
子どもの泣き声がするので、あわてて飛んでいったら、お兄ちゃんが妹の髪の毛を引っ張っていた。泣いている妹を見て、思わずお兄ちゃんにどなってしまった。
兄弟仲良くしてほしいと思っているのに、お兄ちゃんが妹をいじめていることに驚き、残念な気持ちがして(第一感情)、その裏返しでお兄ちゃんに第二感情の怒りが出てきてしまった。
このように、自分の感情がどう動いたかを感じてみるのです。
ありのままに伝えれば、ちゃんと理解する。「お母さんは、ふたりに仲良くしてほしいと思っているの。それで、悲しくなってびっくりしてお兄ちゃんを怒ってしまったの。髪の毛を引っ張られたらサヤちゃんは痛いでしょう?そういうことはお兄ちゃんやらないでね」
心の動きのありのままを伝えると、子どもはちゃんと理解します。子どももかっとなったり、感情を爆発させてしまったとき、最初の自分の気持ちを探れるようになります。そして、それを、言葉で相手にしっかりと伝えられるようになるのです。
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まだまだ、紹介したい心得はあるのですが、次回心得の概要だけ紹介し、
他の本などの情報に移りたいと思います。
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